2006/02/23
久しぶりの法廷画家。
TBSさんから依頼がありまして久しぶりに裁判スケッチの仕事をしました。
20日、京都地裁で行われた例の小6女児殺害塾講師の裁判です。

前日の晩にホテルインして、午前中傍聴席のくじ引きに雨の中並び、40分間人殺しの顔をまじまじと見ながら筆を動かし、和歌山にトンボ帰りしてデータ仕上げしてメール納品。便利な時代になりました。
「みのもんたの朝ズバ!」という番組で企画を組むらしく通常2~3枚なのですが、今回は合計9枚の依頼があり20日一日は大変でした。焦りまくりでしたが、〆切15分前に納品でき、翌朝無事放映されたようでよかったです。
事件の内容はテレビで散々報道されましたので繰り返しませんが、僕が見たところ、犯人荻野は、見た目には普通の青年でした。無表情に謝罪の弁を述べる容疑者、椅子を拳で強く叩いて憤慨する被害者の父親、閉廷と同時に泣き崩れる母親。当たり前ですが、至って陰鬱な現場でした。
それはそうと、和歌山駅からくろしおに乗って京都駅に着いたのですが、考えてみたら京都駅に行くのは生まれて初めてでして、すごく広くて先進的なデザインなのにびっくりしました。一瞬「どこの宇宙ステーションですかここはッ!」みたいな気分になりました。前日は早くに着いたので、街をぶらぶらしていたのですが、東京や大阪と違って街並みがキレイだと感じました。あと、大都会のように人がたくさんいすぎないし、かといって地方の野暮ったさも無い。それでいて京都駅ビルの日本料理屋で食べたうな重が絶品だったため、僕の中で京都がかなり上位にランクインされました。トロのような柔らかなうなぎの食感、控えめながらしっかりと個々を主張する味付け、デザートの豆腐とイチゴのアラモードがまた・・あうぅよだれが。次も京都へ行く際は寄ろうと思います。
帰りのオーシャンアローの中で、東野圭吾の「白夜行」を読みながら、次は明るい気分で京都を散策できたらいいな、と思った雨の日の午後でした。