2007/04/15
とりあえず一人暮らしも今日で一段落し、明日から和歌山に戻ります。
その前に神戸の裁判を傍聴してくる予定です。
ああ、西へ東へ根無し草。
今月10日に大手出版社K社さんへ売り込みしてきまして、その帰りに「そうだ!たしか国立新美術館でモネ展がやってるから見に行こう!」と思い立って六本木へ。前日のテレビCMで知ったのでした。
いつもテレビなどでこういう展覧会の宣伝を見ても、「あーあの名画が今東京にきてるのか」てなもんでしたが、その東京に居る今、「そうだ見に行こう」とすぐ行動を起こせるのがうれしいです。
クロード・モネは言わずと知れた印象派の巨匠。僕は芸術の難しいことはよくわかりませんが、印象派の描く美しい画には強く惹かれます。ルノワールなんかも大好きです。いろんな人の話を聞くと、ルノワールは好き嫌いの大きく分かれる画家の一人だそうですが、僕には嫌いという人の意見がちょっとよくわかりません。「美しく描き過ぎる」なんていう意見も聞いたことありますが、僕は純粋に美しいものが好きなので、「美しすぎる」という理由がマイナスになることが理解できないのです。
また、彼は生前こんな言葉を残しており、大変共感できる人間の一人なのです。
「小難しい芸術論を聞いていると、頭が痛くなる」
彼は単純に綺麗なものを綺麗に描きたかっただけのように思えます。強く共感を覚える台詞です。
さて、モネに話を戻します。
「光の画家」などという呼称があるほど、彼の絵には多彩な光の表現に溢れており、ルネサンスの写実画や、抽象画には無いすばらしい魅力に溢れた画を沢山残しています。また妻や子どもをよくモデルに起用したりと家庭的な人間でもあり、ジャポニズムに非常に興味を持って日本人ともかなりの交流を持っていたことなど、非常に好感の持てる人物であることなども含め、今回のモネ展は数秒のテレビCMだけの情報でも、僕にとって大変魅力的だったのでした。
国立新美術館へは乃木坂駅が最も近いのですが、K社からだと乗り換えも多く、六本木から歩くことにしたのでした。六本木駅を出た僕をまっていたのは巷で話題の
東京ミッドタウン。デカイです。が、
別に興味も無いので普通にスルー。北へ北へと歩きます。
4月初旬の真冬のような寒さから一転、その日は大変な暑さで汗がにじみ出ます。まだか・・・国立新美術館はまだか・・・と思いながら売り込み用ファイルを入れたキャリーケースをガラガラと引きずりながら歩いていると、どうも変。なんか変。
北へ行き過ぎてました。南へ引き返すこと約1km。もっと早く気づけよ自分。
ようやく乃木坂駅が見えてきて、まもなく到着しました。個性的な建築が異様な雰囲気を醸し出している国立新美術館。一見して、「あれ?和歌山県立美術館になんとなく似ているな」と思いました。後から知ったのですが、両方とも設計したのがこれまた巷で話題の黒川紀章氏。全然違う建築様式なのですが、なんとなく雰囲気って伝わるものなんですね。
さて、チケット売り場はどこかなぁと思い、入り口付近に足を運んで、妙な感じを受けました。CMされているほどのモネ展なのに人が少ない・・・?
そばにいた若い警備員のお兄さんにちょっと聞いてみました。「あのーモネ展はここでやってます・・・よね・・・?」
「ああ、今日、休館日ッス」・・・あの時の衝撃と言ったら。
しかし、
公式webサイトのTOPにも休館日を書いていないのはどうかと思いますよ国立新美術館さん。(←八つ当たり)
燦燦と照りつける真夏の如き太陽の下、またガラガラとキャリーケースを引きずっては六本木駅へと向かったのでした。
あ、話のネタにと思って東京ミッドタウンにも寄ってみました。別になんもなかったです。なんか売ってるものが全体的に高いというイメージでした。コーヒー1杯630円て!僕の
二日分の昼飯代ですがな!
後日、赤坂のTBSさんへ営業に行った帰りにモネ展行ってきました。とってもよかったです。感動モノでした。(簡潔な感想)

