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「Lism」に掲載されました。


先月の14日に地元の新聞社である和歌山リビング新聞社さんの取材を受けまして、その記事が今月発行される地元紙「Lism」に掲載されました。

「Lism」とは全国紙で言うところのホットペッパーのようなクーポン付のフリーマガジンで、毎号ちょっと特殊な職業の人を紹介するページがあります。今までにも女性電車運転士さんや外国語講師の方を紹介されており、その職業に就くプロセスなども掲載されているので毎号楽しく拝読していましところ、ある日一本の電話があり、どうやら僕に白羽の矢が向けられたということのようです。

以前にも「きのかわトークニュース」という新聞に小さく紹介されたことはあったのですが、電話で聞く限り今回のは思ったより大掛かりでした。インタビュアーの方とカメラマンの方が来て仕事場を訪問したいと言うのです。

そのとき仕事場がちょっとしたカオス状態になっていたので、和歌山事務所にもどってから半端なく掃除に精を出しました。まあ、これでなんとか人が呼べるかな、という状態でインタビューの日を迎えました。

さすが本職!といったところです。インタビュアーの方はとにかく聞き出し上手で(多分余計なことまで)ペラペラとしゃべってしまいましたが、想像していたのよりもずっと楽しく過ごせました。それになんだか凄そうなカメラを向けられ、「自然な感じでお願いしまーす」と言われましたが実際無理です。プロカメラマンの方にごっついカメラを向けられたら身体のいろんなところに力が入り、顔もこわばります。

「ちょっと作業机が整然としすぎてますね・・・もうちょっとこう・・・にぎやかにしてもらえませんか?」と頼まれ隈なく掃除した机に資料やらプリントしたイラストやらで散らかす僕。なんだか妙な気分でした。
一応シャキ!とした感じのと、自然な感じ、というよりもダルダルに力を抜いた感じのと二つ撮ったのですが、(その時はインタビュアーさんに見事に笑わされて脱力しました。さすがプロ!)記事に掲載されていたのは後者でした。なんとなくほっとしました。

というわけで今日あたりから一ヶ月間、和歌山市近辺のコンビニやツタヤなどで無料配布されている「Lism」を見かけたらみてやってください。遠方の方はこっそりコチラにアップしましたのでよろしければどうぞ。

石田ゆうすけさんのお話。


石田ゆうすけさんのことを知ったのは3年前。地元の書店でふと目に留まった本「行かずに死ねるか!」を手に取ったのが始まりででした。
自転車で世界中を一人旅をし、途中強盗に襲われたりさまざまなアクシデントに見舞われながら7年5ヶ月かけ9万5000kmを走りきった方です。

「行かずに死ねるか!」はその旅行記。あまりこの手の本は読まなかったのですが、読み始めるとわくわくして止まらない。一気に読んで、作者石田ゆうすけさんのファンとなりました。
ホームページをみつけて本の感想を送ると、ご丁寧に返信をいただいて感激したのを覚えています。何度かヤリトリをしました。同じ和歌山出身ということもあったからか、親しくしていただきました。

今年、2月に上京したときに新宿でゆうすけさんの講演会があることを知り、聴きに行ったのでした。そのときも気さくに質問に答えてくださり、やっぱり本のイメージ通りいい人だなーと思っておりましたら、先日メールで一度飲みにいかない?とのお誘いをいただきまして。

昨日、ゆうすけさんイチオシの阿佐ヶ谷の焼き鳥屋さんで初めて酒を酌み交わしたのでした。まさかこんな機会に恵まれるとは。

いやぁ実に楽しかったです。ゆうすけさんは僕の絵を見て、「アキバ系萌え絵専門ロリぷにイラストレーター」と非常に心外な印象をお持ちだったらしく、「こーして実際話してると全然イメージちがうねぇ」と言われました。イメージ違ってよかったです

「いや違うんですよ僕萌えとか大嫌いなんですよそっち系とは一線引いてるつもりなんですよメイドカフェに通ったりしてないですよていうか行ったこともないし今後もそんなとこいかないですよ」と必死でアピールしたのですが、「いや、俺には萌え系にしか見えない」とのお返事。

僕が主に描いているのはあくまで「児童向けほのぼのイラスト」であって、一部の特殊な性癖を持つ大人のための「小児愛好家向けロリイラスト」とは決定的に違うということをわかっていただけたら幸いだったのですが、なかなかニュアンスってこちらの思惑通り伝わらないものですね。

法廷画の仕事のほうにも興味をもたれて、いろいろ話も盛り上がり、面白かったです。もっと世界の話を聞きたかったのですが、ゆうすけさんは聞き出し上手なのか、こちらの話ばかりしてしまいました。

また是非次の機会にはまたいろいろ伺いたいです。
ゆうすけさん、楽しい席をありがとうございました!焼き鳥も聞きしに勝る絶品でした。またあの店行こうっと。

アキバとアコギとバーガーキング。


「あ、やっぱギター要るわ。」

と、思って早速買いにいってきました。
東京事務所に滞在している間、唯一といっていい趣味のアコースティックギター演奏ができないのが寂しいと前々から思っていたのです。ただ、生活必需品の購入に追われていてそこまで手が回らなかったのでした。

が、思い立ったが吉日。ちょうどPCのバージョンアップも考えていたので、その道のプロ(?)友人Hと一緒にアキバへと足を運び、買い物を済ましたあと徒歩でお茶の水方面へ向かいました。御茶ノ水というと、会社員時代取引先が多かったせいか、ビジネス街という印象を強く持っていたのですが、実際足を運べば楽器屋さんがたくさん。ギター屋さんの隣がギター屋さんで、一軒挟んでまたギター屋さん、なんて普通では考えられない風景で新鮮でした。楽器屋街でもあったのですね。

一軒一軒まわって、気に入った、というよりは予算的に懐具合にぴったり、というエレアコギターを見つけて購入しました。落ち着いた赤がベースのサンバーストです。これで東京でもギターライフが送れるんだ!と思うと帰り道はわくわくでした。

帰りに新宿に寄って出来たばかりのバーガーキングで遅い昼食を取ろうという話になったので、新宿で途中下車しました。駅から結構離れていてギターを抱えてフーフー言いながら辿り着いた僕らが目にしたのは「え、これなんかのアトラクション?」と疑うような大行列。300人くらいいたんじゃないでしょうか。行列を整理するテープがギザギザに張られていたのですが、それを大きく超えての長蛇の列でした。

ドデカサイズとは言え、500円そこそこのハンバーガーを口にするのに凡そ1時間は掛かるであろう行列に並ぶ気にもなれず、別な店でラーメンを啜ったのでした。しかしマスコミのチカラは凄い、と改めて思い知りました。

ギターは部屋で弾くわけにいかないので、主に近所の小金井公園で弾くことにします。小金井公園で赤いギターを抱えてるヒゲ面男がいたら、たぶん僕なので気軽に声を掛けてやってください。


で、ホントに声を掛けられたら走って逃げると思うので、その時は追いかけないでやってください。(←ノミの心臓)

快適原付ライフとその代償。。


来たる5月29日、原付の納車日でした。
ホンダのトゥデイ。ピンク色のかわいいやつを新車で買いました。

一通り説明を受けて、エンジンをかけます。
「トゥルルル」
実に軽い音です。さすが原付!(の中でも一番安い車種!)

走った感じも実に軽い感じです。
スズキのチョイノリってこんな感じなのかな、といった印象を受けました。

初日は仕事があったのでそれほど乗れず、
次の日は生憎の雨。その翌日にようやく遠出ができました。
東京での初原付ツーリングです。
行き先は吉祥寺。自宅から吉祥寺駅前まで30分程度で着きました。
思ったより近いと感じました。

吉祥寺は初めてだったのですが、あそこまでいくと普通に都会ですね。
井之頭公園に行ってみたくてバイクを止めました。
少し歩いて散策したのですが、バイクを止めたところが悪かったのか
木々が乱立していて空は見えず、あまりすがすがしくなかったので
すぐ帰ってしまいました。
近所の小金井公園のほうが散策していて気持ちがいいな、と思いました。
初めて知った日から、小金井公園のファンです。

帰りになんとなくスタジオジブリの前を通ってきました。
ホントに住宅街の一角にポツンとあって、世界が注目する
仕事をしているとは信じがたいようなたたずまいです。

天気予報では夕方ごろから雨ということだったので
そのまま帰りました。
天気予報、きっちりあたっています。
朝方あんなに青空をみせていたのに、夕方からあっという間に雲だらけ。
大雨が降ってきました。
雨よりも雷の音がすさまじい。
「ドドーン!ガラガラドーン!」
漫画みたいな音が続きました。

さて、そんなこんなで東京での原付ライフが始まりました。
しかし原付に頼り過ぎたのか、ここ数日腰痛が続いており
今日とうとう痛みで朝目覚めるまでに至り
接骨院にいってきました。

そんなに深刻な状態ではなさそうですが、しばらく毎日
接骨院通いになりそうです・・・。
やっぱり日々の運動は大切ですね。
昼食、夕食が完全に外食なので自転車で毎日5~6km走ってたのですが
それが原付の登場によりほぼ皆無に。

何かを得ると何かを失う。運動不足は今後気をつけたいと思います。
しかし腰が痛い。。。早く直ってほしいなぁ。

僕の手の指について、


書こうかどうしようかしばらく迷ったのですが、書きます。

僕の手の指は普通の人と少しカタチが違っていて、やや奇形です。
具体的には、第一間接と第二間接が手の甲の方に曲がります。両方とも90度近く曲がるので、指先を手の甲につけることが出来ます。第二間接部分はぽっこりと膨れていて、通常の骨の形ではないことは一目でわかると思います。これは生まれつきであり、どうも母方の血筋にそういう人が数人いることから、遺伝的なものなのかな、と思います。しかし、手の甲に指先がつくほど曲がるのは僕の知る限り僕だけです。

この指の奇形が、子供時代はずいぶんいじめの対象になりました。

「曲がる」と書きましたが、正確には「曲がってしまう」のです。奇妙なことに、手の平のほうに曲げているときと、手の甲のほうに曲がってしまっている時とは手の感覚では同じなので、曲がっていることに気づかなかったりします。そうなると、持ったつもりの物を落としてしまったり、妙なところで指を引っ掛けたりしてしまうことがあるのです。

同級生たちはこの指を見て「うわ~きもちわる~」と大体揃ってこういいました。そのあとは決まって、殴る、蹴る、持ち物を壊すといった具合です。それはそれはその破壊行為が非常に楽しそうに彼らは行っているように見えました。「自分たちと違っているものを排除する」というのは動物の本能に起因する行為なのでしょうか。あまりに辛いので指を全部切断してしまおうかと考えた日もありました。

僕が思うに、子供というモノは所謂「人間」ではなく、いわば「人間の卵」だと思っています。子供は「教育」されて、また「経験」を積み、少しずつ「人間」になっていくものだと思います。純粋無垢というものは決して誉めれた状態ではなく、時としてその残虐性、酷薄性については悪鬼の如く醜悪な姿を見せます。
子供の純粋性をやたら賞賛したがる大人がまま居ますが、ちょっと理解できません。また、子供の描く絵も、「これが真の芸術だ」といわんばかりに持ち上げる大人も少なくないですが、これもよくわかりません。子供は未熟。ゆえに教育を施して正してゆかねばならない。

だから別に子供の台詞や行動についてはどうということはありません。
彼らも大人になってそうした過去の挙動を恥ずるようになっているでしょう。

僕も大人になって、周りから指についてどうこう言われることが次第になくなってきました。僕の中ではやはりかなりコンプレックスになっていたのですが、第一間接を手の平に、第二間接を手の甲に曲げ、「了」の字の形状にしたときに、第一間接部分にペンや箸などを挟めるようになるので、それを手品っぽく飲み会の席などで披露したところ、なかなかウケたので、気を良くしてよくその芸を披露するようにまでなりました。「ああ、この指のことをこうして笑えるようになったのだな」と思っていました。子供のころは辛い思いをしましたが、大人になってコンプレックスを克服した、といえば大げさになるでしょうが、少なくともこうして笑えるようになったのは僕にとって嬉しいことでした。

少し重いものを持つときなどは、はじめから指を「了」の字にして持つと安定して持てるので、今はそういう癖がついています。飲み会の時、アルコールが入ってくると中ジョッキを手にするとき、中指だけ逆に曲がっていることに気づかず引っ掛けてしまったことがありました。最初から「了」にすると、上手く言えませんが、「固定」されて持ちやすいのです。

イラストレーターを名乗るようになり、ちょくちょく東京に来るようになりまして、2005年からは月一回のペースで上京しています。そのころから東京で知り合った人たちと飲みに行ったりもするようになり、とても楽しい時間を過ごすことが増えました。初対面の人たちも多く、僕の指について指摘されることが多くなりました。ジョッキを持つ僕の指をさして、

「うわっそれどうなってんの?見せて見せて」

「ぎゃ~~キモチワルイ!」

「怖い怖い!やめて~~」

「気色悪いな~」

「うわ~エイリアンみたい」



ちょっと耳を疑ってしまうのですが、こういうことをよく言われます。不意に子供時代のことを思い出してしまって、楽しい飲み会の席でもその刹那にテンションが下がってしまいます。顔に露骨にそれを出す、というようなことはせず、空気を読んでつい前述した「芸」なども披露するのですが、「キモチワルイ」コールは止みません。たしかに、指が逆に曲がるそのシーンはかなりシュールなもので、最初に見たときには衝撃が走るのも無理の無いことだと思うのですが、20代後半~30代の大の大人が、人の身体の奇形についてこういう台詞がごく自然にもれるのは如何なものでしょうか。

「そんなに言われるのが嫌ならその指隠せよ」と思われるかもしれませんが、僕は別にこの指の形状を恥じていませんし、母親の血筋から頂いた大切な身体の一部です。隠す理由がありません。

実は年下の方にはあとでこっそり「そういうことを言うのはよくないよ」と注意をしたことが何度かありました。僕は変に年齢を気にするタチなので年上の人に注意ができないのです。言葉も見つかりません。

大人になってから、地元の人間にこういうことを言われたことはありません。何故か東京に来てから急に言われるようになりました。偶々かもしれませんが・・・。

断っておくと、僕が東京で知り合った人たちの人間性についてここで批判しているのではありません。僕が付き合っている皆さんは気の優しい気さくないい人ばかりです。人間性に問題がありそうな人とは個人的に付き合いません。(当たり前ですが)

ただ、口が滑った、では済まして欲しくない。今一度その発言について考えて欲しい。そういう思いでこの文章を書きます。

人の顔の整い具合についてどうこう言う人も少なくありませんが、それも同じことだと思います。基本的に、産まれつきのもので、その人の熱意や努力によって改善されるものではない事柄については、人をそれを批判したり揶揄してはいけない、と思うのです。

乙武洋匡さんと対面して、「うわっなんでお前手も足もないの?気持ちわりぃ~!」と言う人が居たとしたら、どう思うでしょう。

残念ながら僕に向けられた言葉も、本質的にそれと何ら変わらないものだと思います。

誇大に被害者面をして、弾叫するのが目的ではありません。ただ、この文章が、こういう事例について考えるキッカケになってくれれば幸いです。

残念なお知らせ。


数ヶ月前より、このブログが度重なる荒らし被害に遭っています。
様々な対策を練ってまいりましたが、あまりにも卑劣な手法で
嫌がらせを続けてくる加害者に非常に強い憤りを感じております。
今朝方900通近い不愉快な書き込みを発見し、決心いたしました。

嫌がらせに屈するようで非常に残念ですが、
コメント機能を削除いたします。

ホームページ閲覧者の方々とのささやかなコミュニケート手段が
このようなカタチで失われるのは本当に無念です。

今後はお気軽にコメントメールを頂ければと思います。
エキサイト側の誠実な対応を今後も求めていく所存です。

プロフィール

榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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