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楽しい飲み会と近況報告。


最近、マイミクで同業のライムワークスさんの日記を読むのが日々の楽しみなよしたかです、こんばんは。
文章のテンポと着眼点が非常にツボでして、こういう読み手のリズムを考えた面白い文章を僕も書きたいなぁと思います。僕の文章は蛇足部分が非常に多いので・・・と、自身わかっていながらついつい長く書いてしまうのは癖というか性分というか。

そんなライムさんが奇遇にも同じ時期に同じ街に上京されていることがわかりまして、「是非是非飲みに行きましょう!」とお誘いしたところ快諾していただき、先日、国分寺で乾杯したのでした。
僕は恥ずかしげもなくネットに顔写真を平気で載せるほうなのですが、ライムさんはそうではなく、僕はまったくの未見でしたが、実際お会いしてみるとナイスガイ!ですよ奥さん!
僕よりも5つ上でいらっしゃるのですが、実に落ち着いた「大人の男性」で、対照的に三十路になっても落ち着かない僕の軽薄な喋りが浮き彫りになり、恥ずかしくなりました。しかしやはり「大人な人」と飲むのは実に楽しいです。馬刺しなどを突付きつつ仕事の話、趣味の話で大いに盛り上がり、久々に楽しい飲み会で6時間があっという間でした。
こういうよき先輩に会えると「上京してよかったなぁ~」と心から思えます。

さて、上の画像ですが、日本テレビさんの朝の情報番組「ラジかるッ」用にイラストを描きました。日本テレビさんの仕事を請け負うのは初めてです。ラグビーの試合中にタックルで相手の歯が目の上の骨に刺さり、それに数日気づかなくて「妙に目が痛いナァ」と病院にいってはじめてわかった、というような珍ニュースをタカアンドトシの軽快なしゃべりで披露されておりました。この二人は若手お笑いの中でも好きなほうなので嬉しかったです。

そういえば以前、法廷画の取材を受けた時の記事がアップされました。
アングラードガッチというサイトです。よろしければ是非ご覧ください。

コミケに行ってきました。


昨日、生まれて初めてコミックマーケットという日本一有名な同人誌即売会に行ってきたのですが、僕はあんな凄まじい行列を生まれてこのかた見たことも体感したこともありませんでした。

朝8時に国際展示場駅について、ビッグサイトに入場できたのが11時過ぎ。開場は10時でした。

以前マイミクのシバヤマさんにデザインフェスタでお会いしたときに、「コミケもこんなにすごい人だかりなんでしょうかね~」と僕が言うと、「いや、こんな比じゃないですよ」と言われてへえ~と思っていたのですが、いやはや、これほどとは。

聞くところによると三日で20万人ほど集まるとのこと。デザインフェスタが二日で6万人というから、たしかに比になりません。
一応西ホール1Fと4F、東ホール1~6会場をすべて回りましたが、もう、完全に足が棒になりました。

小さいキャリーケースを持っていってたのですが、これがもう蹴られる蹴られる。足は踏まれるしリュックサックはぶつけられるし、それでいて何故か誰も謝らない・・・人ごみ恐怖症になりそうな一日でした。

で、肝心の内容はというと、最初っからクタクタに疲れていて実はあんまり覚えてません。「これは!」という作家に出会えればよいなぁと思っていたのですが、残念ながら出会えませんでした。東館は萌え系が多かったけど西館は歴史モノとか鉄道モノとか旅行記とか、僕の中の「同人」のイメージとは違った作品に出会えました。炎天下の中、元気にコスプレに励む人たちがたくさんいましたが、うだる暑さの中、カメラを構える気力がなく一枚も撮りませんでした。しかし、本当にあの情熱はすごいです。

結局、食指が伸びるような本には一冊もめぐり合えず、やや消沈しながらビッグサイトを後にしたのでした。数年前から「どんな感じなんだろう」と気になっていたコミケをはじめて体感できて、「なるほどこんな感じか」とわかっただけでもよい経験でした。

あ、あと東館でMoo念平さんを生で見れたのが一番の収穫かも。

映画三昧な夏。


このところ映画三昧で過ごしています。
なんだかんだで盆も仕事をしていたのですが、合間合間で合計三日くらい休める日がありました。数年ぶりの夏休みと言えそうです。
そんなわけでここ数日中に見た映画のレビューを少し。

ダイ・ハード4.0
このシリーズが大好きなのですが、今回の4作目もあいかわらず脳を空っぽにして楽しめるアクション大作に仕上っています。ブルースウィリスは16ブロックの時には「ああ・・・老け込んだなぁ」とアクション映画から遠ざかった気がしていたのですが、あれは単なる役作りであったと本作が証明してくれました。アメリカ空軍最新鋭ステルス戦闘機F22とタイマン張るシーンは涙なしには見れません(←笑いの)。スペクタルシーンの見せ方は4作中最高で圧巻です。

トランスフォーマー
これもびっくりするくらい見ていて爽快なアクション大作です。もともとはタカラのおもちゃから始まったトランスフォーマーシリーズがやがてアニメ化され、日本はもちろんアメリカでも大変な人気を博して遂に実写映画化ということだそうですが、僕はまったくといっていいほど知りませんでした。
そんな予備知識ゼロでも楽しめるロボットバトル映画。男の子による男の子のための血沸き肉踊る作品です。僕はもう大爆笑しながら見てました。何故にアメリカ軍がコテンパンにやられるシーンはこんなに面白いのか!(←病)
戦闘シーンが兎に角苦手という方や、「自動車から変形した二足歩行ロボットが肉弾戦するなんて・・・バカバカしい・・・」とか思う方以外にはオススメです。

レミーのおいしいレストラン
もうこれも文句なしの傑作。「ピクサーにはずれなし」の哲学をより固めてくれました。CGだとわかっているのに出てくる料理のおいしそうなこと!あと、ネズミの気持ち悪さとかわいらしさを両方兼ね備えているレミーの造形に感心しました。何故か地元の映画館では字幕版が早々に終ってしまい、珍しく吹き替え版で見たのですが、画面に集中できてよかったです。吹き替えもいいですね。

ベクシル 2077日本鎖国
今日さっき観てきました。3Dで表現されたアニメーションはもはや新鮮でもなんでもない気がしていたのですが、この映画、兎に角見せ方がウマイ。カッコイイシーン満載です。2067年に「ハイテク鎖国」(←この表現が新鮮で面白い)していた日本が10年後に想像を超える変貌を遂げていた・・・というのがCMでも流れるコピーですが、僕はまあ「AKIRA」漫画版の大東京帝国みたいなことになってるのかな、とタカをくくっていたら、たしかに想像以上でした。
設定自体がとても面白くて見ごたえがある一本でした。ただ、マジメ・マジメ・マジメで終る2時間なので、どこかで息抜きのできるコミカルなキャラを登場させてもよかったのでは、と思います。

はだしのゲン前後編(テレビドラマ)
これは映画じゃないのですが、なんの期待もせずに見てたら想像以上によくできていて驚きでした。二年くらい前の松たか子が主演していた広島の映画はかなりイマイチでしたが、本作くらい描写してくれたらずいぶん原爆の非人道性が表現されたのではないでしょうか。
スタッフロールが終った最後にちょっと異様なくらい大きな文字で「このドラマはフィクションです」とテロップがでていましたが、このドラマの最大のフィクションは、登場人物の口から一切アメリカに対する恨みつらみ、罵詈雑言が聞こえない点だと思います。アメリカに対する配慮か、それとも「憎しみの連鎖は不毛だから、アメリカを恨むような作品にはしたくない」という製作者側の意図か。それにしても一切それを排除するというのは物語のリアリティを失わせることになってしまうのではないかと思いました。少なくとも僕には不自然に感じましたから。

こんなところでしょうか。あとオーシャンズ13も興味あるのですが、11も12も見てないのでまずはDVDから始めねば。

山も海も旅にも無縁な、こんな感じの夏休みでした。

8月9日に思うこと。


人は心に狂気を孕んでいる。

と思う。
胸に手を当てれば、なにかしら身に覚えがある方も多いと思う。僕のような短気者には胸に手を当てるまでもない。嫌なことをされたり、言われたりして心にイライラが溜まると、「こいつ死ねばいいのに」と思ってしまったりする。「殺してやろうかしら」と思ったりもする。実行はしたことは無い。実行してたら、たぶん、今ここに居ない。

人が人を憎む原因の一つは「価値観の違い」がある。互いが互いの価値観を押し付けあうとき、そこに諍いが起きる。争いが生じる。時に暴力が生まれる。それは個人においても国家においても同じである。
人間には、というよりも動物には「異種排斥本能」や「弱者排斥本能」というものがDNAに組み込まれているものらしい。それらと心の狂気が重なったとき、悲劇が生まれる。62年前の8月6日と9日、つまり今日、その醜さが究極の姿をもって日本を、いや人類を襲った。

中学生のころ、教室の本棚に「はだしのゲン」という漫画が置かれていて、興味から手にし、そのグロテスクな内容にかなりの衝撃を受けた。「戦争、怖い。なんて悲惨なんだ」と思った。「戦争は嫌だ。」心から思った。

毎年8月が来ると戦争についての特集がテレビで流される。戦争体験者の生々しい声が聞かれる。そして平和主義者たちが「戦争は絶対にいけない」といい、憲法9条のありがたさを滔々と語る。だが、何故戦争が起こったのか、という具体的な説明は少ない。

知り合いの学生に聞いてみた。
「日本が60年前にどこと戦争してたか知ってる?」
「えーと、アメリカ?」
「うん、そう。なんで戦争になったかわかる?」
「え~?わかんない」
聞くと、高校の歴史の授業では明治時代までしか学ばないという。こんなことでいいはずがない。

本当に平和について考えるなら、なぜ戦争になったかを知る必要がある。そしてどうすれば今後戦争を避けられるのかを考えることこそが「平和について考える」ことだろう。単に「戦争いやだ」「戦争こわい」「戦争はんたい」と言ってるだけでは戦争は避けられないし、それは「平和主義」でもなんでもなく、単なる思考停止だ。「はだしのゲン」で衝撃を受けていた中学生の時の僕と同じレベルである。

しかしテレビ報道や討論番組を見ていて思うのは、これとまさに同じレベルの自称・平和主義者が極めて多いことに驚かされる。左翼系知識人に至っては「日本はアジアを侵略して悪逆の限りを尽くした。よってアメリカによって原爆というお叱りを受けた」というような驚くべき歴史観を平然と語るし、右翼系知識人の見解は「当時アジアを侵略していた白人を追い払い、大東亜共栄圏を築こうとした日本は立派でエライ。アメリカには負けたが我々は先祖を誇りに思うべき」という論調だ。

国粋主義的な右翼の意見には嫌悪が走るが、かといって9条さえ守れば日本は未来永劫平和、という思考停止した左翼の思想にも辟易されられる。
9条を改正したら自衛隊が力をつけ、やがて軍国主義が復活し、再び戦争を起こしてしまうと考えているらしいが、その根拠を聞くと「前に一度そういう時代があったから」だと言う。ならば問うが、60年前の先進諸国において「軍国主義」でなかった国が一国でもあっただろうか?第二次大戦は人類の愚行だが、当時アングロサクソンがアジアを軒並み植民地化支配していた時代に、日本にも向けられた強烈な悪意を無視しながら平和主義を語っていられる状態ではなかった。日本も自存自衛のため、欧米列強国と同等の立場を保つためには同じように植民地を広げて国力をつけようと考えたのは自然な流れだといえる。たしかに満州事変があった。朝鮮人差別があった。軍の暴走があった。それは愚かだったといえるが、現在豊かな日本において、アメリカに守ってもらいながら「平和」な暮らしを満喫している日本人が、当時の鬼気迫る状況下に置かれた軍人たちの判断を「愚かだった」の一言で語るのも傲慢だ。なぜ、そういうことになったのかを知り、考えなければならないだろう。

学校の授業で明治までしか教えないなんてのは愚の骨頂だ。石器時代からの歴史もたしかに大切だが、現在の日本の姿を正確に知るためには、ペリー来航から第二次世界大戦終結までの約100年間こそ学ぶ必要がある。

現在の日本には、自衛隊という実質的な軍隊を所持しておきながら黙認しつつ、他国の軍国主義には目をつぶり、自国の戦争犯罪のみを執拗に追求し、自虐的な歴史観を語り、我こそは平和主義者という顔をする知識人が多いが、こういう偽善者を僕は最も嫌悪する。なんら「建設的」でもないし、「消極的」なだけだし、そもそも「平和」のために役に立たない思考だからだ。

現在、日本が「平和」でいられているのは残念ながら9条があるからでは無い。自衛隊の日々の訓練のお陰であり、日米同盟におけるアメリカの「核の傘」のお陰である。「戦争を放棄しています」と憲法にうたえば、「ああ、そうですか。じゃあ戦争しかけるのやめます」と他国が思うほど、国際情勢は甘くも無いし単純でも無い。

非核三原則を国是としながらも、広島・長崎に悪魔の兵器を投下した当のアメリカの、その当の核兵器に守られて「平和」な状態を保持する矛盾した国、日本・・・どうやらこれが今のこの国の姿のようである。

今の日本の歪な「平和」の実態を知り、人類が目指すべき真の平和について考えることは重要である。それはヒステリックに「戦争反対」を叫び思考停止することとは全く異なる。まずは「知り」、「学び」、「思考する」必要があるのだ。

人は心に狂気を孕んでいる。

まずは、そんな自分の心を見つめるところから。

法廷画の取材を受けました。


気づけば8月ですね。今年はまだ泳いでない!あと数日で和歌山に戻るので、またプールに行こうっと。

梅雨もようやく過ぎ去った炎天下の今日、当東京事務所に珍客が来られました。「R25」も手がける編集プロダクションverbのライターKさんです。先日、「法廷画について取材をお願いしたいのですが」とメールをいただきまして、快諾しましたところ、仕事現場も撮影したいとのこと。この東京事務所にはほとんど人を上げたことが無いので緊張が走りました。

しかもそのKさんはHPで公開されているスタッフ情報によると26歳といううら若き女性。電車で来られるというので、駅まで迎えにいきましょうかと聞くと「わかりやすい場所のようなので、一人でもいけます」とのこと。

一人で!?うら若き女性が?!

いやがおうにも高まるテンション。そのメール受信から本日約束の時間に至るまでの僕の鬼掃除っぷりは想像に難くないと思われます。鬼整理整頓、鬼ゴミまとめ、鬼クイックルワイパー。ハッ!?「すみません・・・トイレお借りしてもいいですか?」なんてことになる可能性もなくもなくもないっていうか取材が長引けばむしろある!ということで鬼便器磨きです。引越ししたての時よりもピッカピカな東京事務所。さあいつでも掛かって来い。と、その折からKさんの着信。

「今、建物の前にいるんですが」

「あ、はい!迎えに行きます!」

勢い良くドアを開けて飛び出す僕が目にしたのは、機材を運ぶ長身の男性。「あ、本日お世話になります。カメラマンのSです。」ちょ・・・・話が違・・・ッ!という言葉を飲み込んだ僕は満面の笑みを浮かべて「よろしくおねがいしま~す!」男性の影から顔をだしたKさんにも同様の挨拶&名刺交換。

なにやら物々しい機材を狭い事務所に持ち込まれました。結構本格的な撮影を行われるそうです。取材内容は法廷画の難しさや体験したおもしろエピソードなどを語るといったものでした。Kさんも今日霞ヶ関で霞っ子クラブ(※1)の方々と一緒に初傍聴をされたそうで、そこで目撃した阿蘇山大噴火さん(※2)の話などで盛り上がりました。

※1 霞っ子クラブ・・・裁判傍聴が大好きな女の子3人組。

※2 阿蘇山大噴火さん・・・金髪ロン毛にヒゲというルックスにスカート履きという個性的すぎるポリシーをもたれた裁判ウォッチャー。長身だが線が細いため、後姿は女性にしか見えない。筆者は初めて正面から見たときにトラウマ級の衝撃を受けた経験を持つ。


それにしても、僕は裁判で見聞きした話を普段あまりしないので、こうして改めて取材に受けると結構ネタがたくさんあるなぁと自覚した次第です。普段しないのは「面白くないから」ではなく、たとえば飲みの席で「こないだ描いたバラバラ殺人犯がさぁ」というような話は出しづらいからです。焼肉をたべながらそんな話をしてしまった日には、同席した友人知人に顰蹙を買うのは必至。そんなわけで自重していたために、ネタの多さは自身気づきませんでした。

最後はKさんの似顔絵をサービスで描いてプレゼントし、取材終了。なかなか楽しい2時間でした。今月20日に「アングラードガッチ」というWEBサイトに記事が載るそうなので楽しみです。

プロフィール

榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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