2007/10/16
とうとう自覚しなければならない時がきました。
僕はデブだと。「いや~そんな風には見えないですよ」
「あんた太ってないって~」妙に着やせする体型だから、そんな台詞に甘えて今まできましたが
体脂肪計からデジタルに突きつけられた
残酷な現実は、僕の体内の
構造改革の必要性を深く訴えるものでした。多少の痛みを伴っても行動に移さねば。
野党(食欲)の声に耳を傾けている場合ではありません。
今までは飲みの席などで、「いや~僕、外食ばっかだからホント
太ってきちゃって大変ですよ~
メタボ一歩手前?!みたいな(笑)」
などと調子に乗っていた僕ですが、先日なにげなく計ってみると
一歩手前どころか二、三歩先に進んでいるではありませんか!
風呂上りの自分の姿をまじまじと眺めるような趣味は僕には
ありませんが、そのショックから改めて前から横からまじまじ見てみるに、
このウエストの形状は「
浮き輪」という物体を彷彿させるほどで、
体脂肪20%後半の脅威を改めて思い知りました。
僕に与えられた選択肢は二つ。この浮き輪状に膨れ上がった脂肪に
常時ボディペインティングして、飲みの席での一発芸
「いや~僕、実は四六時中浮き輪してないと落ち着かないんですよ~」
なんていいながら服をめくりあげて腹芸を披露する。一同爆笑。
もうひとつは脂肪を燃焼させて、スリムとまでは言わなくても
兎に角この浮き輪を完全に消滅させる。この二択です。
前者を選ぶくらいなら僕は
死を選びますので、「痩せる」意外に選択肢が
無いわけですが、問題はその方法です。
何か痩せるいい方法は無いものか・・・ダイエット食品などの
お金を使わず、運動嫌いの僕が苦痛を感じるほどしんどくなく、
なるべく日常的な習慣の中に違和感なく組み込めて、継続が困難でなく経済的な・・・
などと
あるはずもない妄想を巡らせながら本屋さんを歩いていると
一冊の本が目に入りました。
「
いつまでもデブと思うなよ」
タイトルに惹かれて手に取ると、「ああ!この人知ってる!」
オタキングを自称する岡田斗司夫さんという方で、テレビでその激痩っぷりを
よく報道させていたのでした。しかし一年で50kgとはすごい。
しばらく立ち読みしていると、ひとつ気づきました。
「この人、文章がうまい・・・」
文章がうまい、とは文学的学術的に優れているという意味ではなく
単純に「つづきが知りたくなる」書き方ができているという意味です。
その足でレジまで行き、昨日は都内まで打ち合わせや営業に回っていたのですが
その電車の中で読破しました。よみやすく、面白く、強い説得力を持ち、
ユーモラスで所々笑えちゃったりする本で、いつもは退屈な移動時間や
待ち時間が実に楽しい時間となりました。
「太っていると損をする」
「デブは毎日
太るための努力を行っている」
「ハイリスク・ハイリターンなダイエット方法は、結局リバウンドする」
「強い意志力なんて自分に求めても駄目。
そんなものがあるなら最初から太っていない」
などが、著者の主な主張です。ならばどうすればよいのか?
そこで著者は「レコーディング・ダイエット」という方法を提案しています。
食べたものを逐一メモする。という単純な方法です。
それにより、どれとどれが無駄な食事か分かって、「自分が何故太っているのか」を
見つめなおすことが出来、そこを改善することで自然と痩せる。という論調です。
「強い意志力が要らないというわりに、毎日メモなんて面倒なことは意志力が
ないと無理なんじゃないのか・・・?」
とも思いますが、著者は「記録するのはやがて楽しくなってやめられない」といいます。
これは僕に向いているダイエット方法かもしれない!僕はそう思いました。実は記録することや数値管理するのはもともと嫌いでは
ないのです。仕事が忙しくなった2005年の途中から、スケジュール管理のために
初めたメモが、今では完全に習慣化し、もう二年以上その日誰と会ったか、
それは何時何分から何時何分までか、その日はなんの仕事を納品したか、
どこへ食事にいったか、などの記録を毎日全て取っています。
これは自分の行動の把握に実に役立っており、見返すと楽しいので苦にもなりません。
それを食事に当てはめて記録すればいい、という話なわけです。
できる!これなら僕でもできるぞ!運動もしなくていいし、とりあえず食事制限も
する必要が無いといいます。経済的にもなんら痛手がありません。
そんなわけで昨日から初めて今日で二日目。
結果が出ればここで報告したいと思います。
・・・もし結果報告がいつまでたっても無い場合、その理由を僕に聞くのは控えてください。
それが人の
やさしさというものです。