2008/03/27
久しぶりにスーツを購入。
少し前、さるお方の結婚式二次会へのお誘いを受けまして、気分よく過ごしていたのですが、詳細を伺うと「フォーマルな装いでお願いします」とのこと。ス、スーツですか。
スーツ持って無いんです、僕。東京には。二次会だと思って油断していました。
そんなわけでさっそく洋服屋さん(背広屋さん?呼び方わかんない)へ行ってきました。今回のため、というよりは、一着くらい東京に置いておいたほうが後々便利かなぁと思いまして。会社員時代以来、久しぶりに入る洋服屋さんは勝手がわからず、ウロウロしていましたら、店長と思しき初老で小柄な方から「どういったものをお探しですか?」と声をかけられました。事情を説明すると、「それならこちらに」と案内されて一着オススメのを着せられたのですが、これがスーツと思えないくらいに着やすく、動きやすいのです。おお、しばらく見ないウチに洋服業界(?)も進化を遂げたのだなぁと思って「これいいですね~」なんて談笑していたのですが、値段を見て納得。そりゃ着心地いいわ、という価格帯でした。
「もっと安いのお願いします」と率直に言うと、いろいろと案内され、「今は二つボタンが主流です」なんて言うのです。僕が最後にスーツなんて買ったのいつだっただろうか・・・と思いを馳せると、軽く7~8年前だと分かり、「あの当時は三つボタンが最先端と言ってましたよ」と僕が言うと、「フッ、そうですね~そんな時代もありました」と微妙に鼻で笑われました。「今でもビジネスのシーンでは三つボタンは使われてますけどね」とのこと。「ダブルなんて今はあまり無いんですか?」と聞くと、「いや~もうほとんど無いですね~、メーカーがそもそも作ってません」といいます。フムフム、勉強になるなぁ。スーツの絵を描くときの参考にしよう、と思いました。仕事で時代錯誤な絵は描けませんからネ。そういえば僕が和歌山に持ってる四着のうち三着はダブルでした。次のブームが来るまでは着れないなこりゃ。
気に入ったのを見繕って試着すると、ウエストサイズがずいぶんと大きいのです。「大きめに作ってあって、仕立てるんです」と店長(仮)。はて?僕前に買ったときは裾だけだったような?と思って「前はほとんどのスーツに調整するアジャスターがあったと思うんですが」というと、「フフッ、そういうのが流行った時期もありましたねー。毎日スーツをお召しになられるサラリーマンの方から、『壊れやすい』、と苦情がたくさん来て、すぐ無くなりました。」とのこと。なるほどと勉強になるんだけど、いちいち鼻で笑われると初老の方に老人あつかいされてるようで妙な気分になりました。
「お客様、神戸のご出身ですか?私の友人の神戸の方に発音が似ておられるので」
関西人から言うと神戸と和歌山ではずいぶん方言もイントネーションも違うのですが、関東人の方には同じに聞こえるらしいです。
「いえ、和歌山なんですよ」
「和歌山・・・ああ、あの四国の」
まただ!と思いました。東京に来てから和歌山=四国という図式が脳に刻まれてる方とたくさん出会いました。何度目だろう。そもそも何故四国と間違うのか、と思って考えましたところ、和歌山=有田みかん=みかん=みかんといえば愛媛=愛媛は四国=和歌山といえば四国、という流れで勘違いされる方が多いのではないかという持論を持つに至りました。
そんなわけでスーツ購入。シャツも買わないと、あ、ネクタイもだ、ベルトも、靴も、といろいろそろえますと結構な金額になりました。が、もちろん必要経費です。ちょうど時期が時期でしたので就職活動フェアなるものが催されていて、思ったより安く買えたのがよかったです。
スーツ・・・この憂鬱な服装。着づらいわ動きづらいわ値段は張るわで一体どこに利点を見出せばいいのかわからない代物です。これを毎日着ないといけない仕事に就かずによかったなぁと心から思います。スーツの利点、といえば一点だけありました。それは「痩せて見える」ということです。これは嬉しい。僕は正直言って余裕でメタボを名乗れるほどの体型なのですが、スーツを着ると不思議なくらいそれが隠れて見えます。
さっき試しに着てみたので証拠写真をペタリ。
