2011/03/25
【日記】地震の日のこと。

震災から2週間経ちました。
亡くなられた方々や、被災され現在も尚苦しんでいる方々を思うと胸が痛みます。
地震当日の15時前くらい、僕はTBSの「金八先生」ファーストの幾度目かの再放送を
横目に見つつ、いつものイラスト制作業務をこなしていました。
突如、尋常でない揺れを感じ、モニタアームに固定していたディスプレイが斜めに傾きました。
そして長い。ギシ・・・ミシ・・・という四方から聞こえる不気味な音と
縦型のストーブのありえないほどの揺れ方が仕事部屋の非日常感を演出していました。
その後、嫌というほど耳にする緊急地震速報のサイレンは、その時は鳴らなかったと記憶しています。
「ただごとではない」そう思って部屋着の上に慌ててコートを羽織い、表へ飛び出しました。
マンションのドアを開けると同時に、他の部屋のドアが開く音を多数聞きました。
階段で一階へと駆け下り、玄関を出てすぐ前の法専寺前まで走ったのですが
そこで見た信号機や道路標識の揺れ方がすさまじかったです。
ベランダに釣られたエアコンの室外機が、落ちそうなほどガクガクと震えていたのも印象的。
東京事務所は結構大きく正方形でRCなガッチリしたマンションなのですが、
目視で建物全体の揺れを確認できて、生まれて初めて地震を「怖い」と思いました。
(阪神淡路も経験しましたが、和歌山ではさほどでもなく、びっくりしただけで恐怖は無かったのです)
その後、一時間ほど比較的広い場所で避難していた後、
寒くなってきたので一旦部屋へと戻ってテレビを付けると、画面の向こうの世界に戦慄。
その瞬間からテレビに釘付けとなりました。
そしてまもなくPCの表示がなんか変だと気づき、いろいろ触ってたみましたが、
何度か起こる強制終了の後、とうとうまともに起動しなくなりました。
最悪のタイミングでマシントラブルです・・・。
地震の影響なのかなんなのかはわかりませんが、これには困りました。
法人向けPCなので24時間の電話サポートがあるんだった!と思い出し
受話器をとるも電話はまったく繋がらず。
やっと繋がったら「地震の影響で14日からの対応とさせていただきます」とのアナウンス。
まあ起動しないんだからサポートもなにもないんですが。
仕方なくサブのノートPCで作業することにしました。
ところがこのノートもペンタブやイラスタのインストールからしないといけない代物。
危機管理はある程度出来てるつもりだったけど、いざとなると全然だめですね。
フリーランスは締め切りに間に合わないのがなにより恐怖。
深夜3時ごろ先方から締め切りのばしますとのありがたい電話があり、一安心しました。
しかし、PCを新しく買っても、修理に出しても、
今の東京の状況じゃすぐに届かないだろうし作業環境が復旧するには時間がかかりそう。
困った・・・仕事ができない・・・死活問題だ・・・、と思いましたが、
テレビの向こうに流れる東北の惨状を目の当たりにして、
この程度のことが「死活問題」だと思った自分を恥じたりしました。
その後、和歌山事務所へ一旦戻り、PCを新規購入、セットアップも完了して
ようやく安定した作業環境を取り戻しました。
事務所が二箇所あって今回ほどよかったと思ったことはありません。
電車もまともにうごかない東京にいて、マシントラブルにあったら
本当にどうしようもありませんでした。
今後は危機管理を徹底せねばとあらためて決心した次第です。
その後、今日にいたるまで震災関連の仕事を結構こなしました。
節電関連の一部を紹介します。

・使わない電化製品は電源プラグをぬこう。
・計画停電がある地域は、火災予防のため停電後にブレーカーを落とそう。
・計画停電予定時間より前に携帯電話は十分充電しておこう。
・マンションのオートロックやエレベーターも使えなくなるので注意。
・お風呂に水をためておくといざというとき便利。
・エアコンも極力電源OFF。
・停電中は換気扇も使えないので、キッチンの窓をあけて換気しよう。
これらの一部が紹介された動画があるので紹介しておきます。
「わたしたちにできること~計画停電への対処と節電方法~」(日本テレビ)
参考にしていただければ。
あと、少し前ですがNPO、NGOを応援するプロジェクト「イマジーン」webサイトの
イメージキャラクターを担当しました。
こちらもどんな団体がどんな活動をしているのか非常にわかりやすいので
オススメです。寄付金なども受け付けているようです。
震災後、ネットを始め様々な情報が溢れかえっていますね。
中には悪質なデマもあるようです。Twitterは便利ですが、使いこなすリテラシーが
個人個人に求められる時代であると改めて認識させられました。
信ずべきものをきちんと見極め、自らが不安を撒き散らす「放射性物質」にならぬよう
気をつけていきたいものですね。
今この瞬間も被災し不自由な暮らしを余儀なくされている方々、救助に死力を尽くされている方々に
心からの応援と、無事を祈っています。