2014/02/07

いきなりですが
スチームパンク風な女の子のイラストを描いたときのメイキングを始めたいと思います。
まずはA4コピー用紙に鉛筆で下書き。
なにかと装飾過多なスチームパンクの世界ですが、
イラストや写真でで目にするのはどうもキマってる状態のものが多く、
それらを身にまとっている最中の絵はあまり見たことがない気がするので描いてみようと思い
色々案を出します。

ポーズが決まりました。ゴーグルを付けているところにしようかと思いましたが
スチームパンク=ゴーグルって
ちょっとベタな気がしたので耳飾りを付けているシーンをチョイス。
こんなに装飾品を身にまとっていたらなにかと身支度に時間がかかるだろうと思うので
背景には時間を象徴する時計、そしてそれを気にする相棒。「準備まだぁ?」的な。

Photoshopを使って下書きを350dpiでスキャンします。
コントラストを下げて鉛筆線をうすいグレーにした後、CLIP STUDIO PAINT PROでペン入れします。
筆圧探知が顕著に機能するペンツールでブラシサイズは8~10。まずはメインの人物から。

次に相棒のわんこ。時間を気にしているので少しの汗、そして手には懐中時計を持たせました。
旅行にでかけるつもりなので背景にはキャリーバッグです。豚革のユーラシアトランク、の
つもり。

背景の時計台を仕上げていきます。円と直線はツールを使いますが、あとはフリーハンド。
歯車丸見えで機能美溢れるスチームパンクな世界観が大好きですよ。

色を付けていきます。真鍮っぽい素材に塗装スチール。
何のための装置なのかちょっと理解不能なパーツを盛りつけて
ミステリアスな雰囲気を演出。(してる
つもり)

相棒のわんこを仕上げていきます。ペン入れした線画レイヤーの下に着色用レイヤーをつくり、
おおまかな色を乗せたあとは影やハイライトを入れて質感を出していきます。
真鍮と牛革のゴーグルがお似合いですね。
しかし
CLIP STUDIO PAINT PRO
というソフトは本当に使いやすい。ペン入れも着色も文句のない使いやすさ。

背景はアナログ水彩でぼかしを入れた紙をスキャンしたものを配置しました。
そして人物も色を乗せていきます。
鉛筆で描いている時から色はほぼ決めているので迷わず塗っていく感じです。あとは髪。

髪の表現方法は現在まだまだ模索中です。今までは2~3色で単純に表現していましたが、
もっといろんな表情が髪の色からみえてもいいなと考えなおし、
乗算やオーバーレイを使って深みを出そうとしています。

最後にPhotoshopで微調整を行い、
完成。最後にリボンの色だけ変えたけど、ほぼイメージ通りに仕上がりました。
今回かかったのはスキャンしてから2日。通常このサイズですと1~2日で仕上げてますので
いつも通りと言えますね。
以上、イラストメイキングおしまい。絵を書かれる方は作画の参考にしていただければ幸いです。