2015/05/02
【日記】20年ぶり沖縄ひとり旅。

いろいろと行き詰まりを感じたので、荷物をまとめてふらりと空港に向かいました。
羽田なんて東京→和歌山(関空)の行き来をしていた時以来だからひさしぶりです。

めんそーれ。到着したのは那覇空港。18の時の社員旅行以来だから実に20年ぶりです。
3月には海開きしているそうですが、4月末現在、思ったほど暖かくもない感じでした。

空港からゆいレールに乗って国際通りに出たらいきなりライティな街宣車と遭遇。
メイドインチャイナな知事はいらないと連呼しておられました。
沖縄で右翼活動しているっているんですね・・・意外な感じでした。

しかし一人旅なんてタイ以来7年ぶり二度目です。
とりあえず国際通りをブラついてみました。画像はお土産屋でみつけたかえるのサイフ。
7年前もバンコクに向かう途中に経由したマニラ空港でも見かけたなぁ。需要あるんだろうか。
(↑その後カエル好きクラスタからは大人気との情報を得ました。世界は広い!)

なんかゴージャスなアクセサリー屋さんを発見。店名が「ジュエリー関西」。
フォントの丸ゴシックがゴージャスさを若干弱めてる気が・・・。

初日の晩ごはんはソーキそばにしました。お肉が柔らかくて美味しい。
ソーキとラフティってどう違うんですか?と店員さんに聞くと、部位の違いなのだそうで、
ソーキは骨付きとのこと。ひとつかしこくなりました。

さすが元琉球王国だけあって言葉がわからない看板がちらほらと。
「わしたまちぐゎーかい・・・?」と疑問に思い宿に着いてから調べたところ
「わたしたちの賑やかな商店街へようこそ」という意味のようでした。へえー。

この日は朝からちょっと風邪っぽいかったので栄養ドリンクでも飲もうと思い店に入ると
見慣れないモノを発見したので買ってみました。琉球ハブエキス配合だそうですよ。

20時を過ぎた平和通りはパタパタと店が閉まり始めてこんな雰囲気に。
夜がちゃんと暗いっていうのは新鮮な感じで良いですね。
(新宿や渋谷、池袋が異常なだけともいう)

二日目は天気がとてもいいので海を見に行こうと思い、
レンタルバイク屋さんでTODAYを借りて58号線をひたすら北上しました。
ちょっと疲れたので名も知らぬ公園で休憩。

ああ、海・・・。
これだけで来たかいがあったというものです。

原付を走らせ始めて3時間。残波岬という所につきました。
海抜44mで沖縄一の高さだそうです。しかし快晴になって良かった!

灯台に登ってみると、なるほど絶景。風がキツイのですが超気持ちよかったです。この時点で25度。

麓で食べた紅いもソフトクリームも柔らかくて甘さ控えめで絶品。

そして帰路。嘉手納基地を横目にし、寄り道しながら那覇を目指します。写真はサトウキビ畑と海。

普天間基地近くのアラハビーチに立ち寄ったら、結婚式の記念撮影をされてました。
僕にとってはふらりと立ち寄った旅の途中の何気ない時間ですが、
誰かにとってはかけがえのない時間だったりするのですね。

ここの海は驚くほどの透明度でしばらく見とれていました。
なんだかウソみたいな風景ですね。

そして時間通り那覇に到着。数年ぶりの原付だったけど無事故で済んで良かったです。
一人旅じゃないとこれは経験できなかったな。


泊まっていたゲストハウスの住人の方に
「離島の海は本島の海とは比較にならないくらい透明度が高いよ」と教えてもらったので
確認するために翌日フェリーに乗って出発しました。75分掛けて到着したのは渡嘉敷島。

完全ノープランで来たのですが、地図を見て港からビーチまで結構距離があることを知り、
レンタサイクルをしてビーチまで走ることにしました。

集落の風景が味わい深くてとても気に入りました。
風は気持ちいいわ蝶がいたるところで舞っているわでちょっとした楽園ですね。

途中、展望台があったので寄ってみました。ビーチが見えた!
確かにすばらしい透明度だけれど本島とどう違うのかどうかはこの時点ではわかりませんでした。

お昼ごはんはゴーヤチャンプルー。本場で初めて食べたけど、適度な苦味で美味しかったです。

食堂には猫が普通に入ってきてました。店主曰くは飼い猫じゃないのだそう。
自転車で走っていてもいたるところで猫を見かけました。
本島でも野良猫が多いなと思っていたけど、離島はもっと多い感じ。
人懐こいのかかなり近づいても逃げません。

そういえば、このマウンテンバイクをレンタルしたとき、
鍵がついていなかったのでチェーンロックかなと思い、
「あの、鍵は・・」と店主に聞いたら
「大丈夫、この島にドロボーはいないさー♪」
という返事が衝撃的でした。僕の知ってる日本と違う・・・!

沖縄初日からノドが痛く風邪気味だったので海に入る予定はなかったのですが、
そのレンタル屋さんではウェットスーツなど一式レンタルしているらしく、
見ていると「やっぱり潜って海の綺麗さを確かめよう!」という気になりビーチへと向かったのでした。

というわけで、人生初ウェットスーツ。海の美しさは感動的でした。
驚くべきは、すぐ足がつかなくなるほどの深さなのに、それを思わせない透明度!
そして珊瑚礁や泳ぐ魚の華やかさ。
今年1月に見たワイキキビーチの比ではないな、と大げさじゃなく思いました。いやはや圧巻。感動。

レンタルショップのお兄さん、千葉から沖縄に来て2年と言っていたけど、
本当に楽しそうに仕事していたのが印象的でした。
沖縄には何度か旅行で来ていたそうですが、通勤電車内でスマホを触っていたら、
不意に現れた沖縄の海のバナーに心を動かされ、
「俺、総武線に揺られてる場合じゃない!」と移住を決意したのだそう。

コーヒーショップで話したお兄さんも札幌から沖縄に来たと言っていました。
雪かきが必要無い沖縄がパラダイスに思えたんだそうですよ。
けど移住して最初の数年は梅雨に慣れなくてかなり憂鬱だったとも。
ゲストハウスに1年住んで、職を探して、雇われ店長になって・・・。色んな人生があるなぁ。

で、翌日からガッツリ寝こむというショボーンな旅でもありました。
やっぱ風邪なのに無理しちゃいけませんね。
ゲホゲホ咳をしながらゲストハウスの個室でipadでhuluみて過ごすというやるせなさ。

最終日には回復してきたのでまたレンタルバイクを借りて、
今度は南へと走らせてひめゆりの塔や平和祈念公園、奥武島や新原ビーチなどをめぐりました。

ひめゆりの塔の見応えのある展示品の数々はとても良かった。
学生の団体と何人も何人もすれちがったけど、ガヤガヤと話しながらろくに展示物に目もくれず
先々に歩いて行ってしまうのが残念でした。きちんと見て感じて欲しい。

戦争前、君らと同じ学生だった彼女たちにはどんなに平穏な暮らしがあり、
それがどのようなカタチで奪われていったのか時系列にそって丁寧に展示されているのだから。
そしてそれらの悲しい歴史は若い君らが未来に語り継いでいかねばならぬのだから・・・。

そういえば、関東はSUICA。関西はICOCAで九州はSUGOCAというのは知っていたけれど、
沖縄はOKICAなんですね。2両編成のゆいレールが中央のゆるくておしゃれなデザインでした。
日本最西端の駅、那覇空港駅にてパチリ。

そんなわけで約一週間の沖縄ひとり旅でした。
途中寝込んじゃったりしたけれど、結果的には良い旅でした。
もうすぐ次女が誕生するし、そうなるとしばらく旅は難しいでしょう。
身重の妻を置いての旅は心苦しかったものの、理解してもらえてよかったです。
旅は本当に良いものですね。いつになるかわかりませんが今度は家族4人で来よう。
その日が来るまで、いや未来永劫沖縄はどうか平和であってもらいたい。
そんなことを考えながら羽田に着いた春の夜でした。